引越し業者から引越しの見積もりを取る際に注意したいことです。
見積もりの際にユーザーが取った行動で引越し業者が嫌がる事柄です。
知らなかったら、やっていたかもしれません。
引越し業者も人が行っていますから感情があります。
引越し業者が抱く感情はそのまま見積もりの引越し料金に反映されます。
引越し業者にとって引き受けたい引越し、引き受けたくない引越しは引越しの条件以外にもユーザーの人柄や見積もりのときのユーザーの行動によって決まるのです。
引越し業者が引き受けたい引越しであれば、引越し料金は自ずと安くなります。
複数の引越し業者を同じ時間帯に呼んでバッティングしてはいけない
数社の引越し業者を同じ時間帯に見積もりに呼んでバッティングしてしまうのはマナー違反になります
ユーザーの「複数の引越し業者を同時に呼んで一気に見積もりをしてもらいたい」という気持ちはわかります。
しかし、引越し業者間にもマナーがあって、他社の見積もりを邪魔しないという引越し業者間のルールがあるのです。
他の引越し業者が先にお客様のお宅に見積もりに入っていた場合、後から来た引越し業者は前の引越し業者の見積もりが終わるまで待つことになります。
先に見積もりに入っている引越し業者が出てくるのを待つ理由は、見積もりに入っている引越し業者に対して、後から来た引越し業者が守らなければならない引越し業者同士のマナーがあるからです。
訪問見積もりは引越し当日の打ち合わせでもありますから、他の引越し業者が訪問見積もりを急かしたり邪魔したりすると、そのユーザーの引越自体に不具合が出てしまうかもしれません。
引越し業者は訪問見積もりが引越し当日の打ち合わせであることを知っていますから、打ち合わせを邪魔したりしないのは当然です。
基本的に引越し業者はユーザーの家に他の引越し業者が見積もりに入っていたらその見積もりを邪魔することはなく、他の引越し業者の見積もりが終わるのを家の外で待っています。
数社の引越し業者を同じ時間帯に呼んだ場合、後から来た引越し業者は待ち時間が長くなってしまいます。
あまりに待ち時間が長いと次に見積もりをする予定だった引越し業者は、次の予定に向かうためにそのユーザーの見積もりを別の日に組みなおすことになります。
あるいは見積もり自体を辞退してしまうでしょう。
複数の引越し業者から同時に相見積もりを取る方法
複数の引越し業者を同時に呼ぶ場合は、見積もりを依頼する時に他社と同席であることを引越し業者に伝える
相見積もりを取る際にはユーザーにも引越し業者にも守るべきマナーがあります。
「複数の引越し業者を同時に呼んで一気に見積もりをしてもらいたい」ということであれば、訪問見積もりの予約の際に他の引越し業者と同時でも良いかを見積もりを依頼する全ての引越し業者に確認しておきましょう。
他の引越し業者と同じ時間帯に同席して相見積もりするのが嫌な引越し業者は、見積もりの予約の時点で辞退することができますから、見積もりに参加しないことで時間を節約できます。
しかし、中でも大手の引越し業者は他社と同席しての相見積もりには参加しない傾向にあり、自社だけ先に訪問見積もりさせてほしいと申し出てくることが多いです。
時間がもったいないし面倒くさいから引越しの見積もりを依頼した引越し業者3社に同時に家に入ってもらって一斉に見積もりをしてくれないかしら
当社は構いませんよ。お時間をお知らせいただければ他社さんと一緒に見積もりさせていただきます。
当社も相見積もりに参加させていただきますよ。他社さんに負けない引越し料金を出してみせますよ
当社は他社と同時のお見積もりは行なっておりません。他社さんより先にお見積させていただけませんか
また、同じ時間帯に他社と同席しての相見積もりに参加する引越し業者は、それなりの心構えを持って訪問見積もりに伺います。
見積もりの予約の際に他の引越し業者と同時だということを伝えておくことではじめて、相見積もりに参加する引越し業者は引越し業者間のマナーである「先に入った引越し業者の見積もりが終わるのを待つ」というルールを乗り越えて、他の引越し業者が見積もりに入っているユーザーの家に入る事ができるのです。
訪問見積もりに来た引越し業者を部屋に入れないと見積もりはできない
たまにいるのがこのタイプのユーザーです。
引越しの訪問見積もりを訪問販売などと同じように考えていて、玄関での立ち話で終わるものだと思ってユーザーがいるのです。
引越し業者は引越しの説明をしに来たのではなく、ユーザーの引越し荷物となる家財を見に来たのですから、部屋の中をひと通り見ないと荷物の状況がつかめず引越しの見積もりを出すことができません。
ユーザーが引越し業者に部屋の中を見せないことで引越し業者が見積もりを出せないという状況は、引越し業者がわざわざユーザー宅を訪問した労力を真っ向から否定するものです。
そっちの部屋には長男が寝てるから
すべてのお部屋を見せていただかないと、荷物の総量が出せませんから見積もりを出すことができません。
すべてのお部屋を見せていただけるタイミングで、再度、お見積もりをご依頼ください。
引越し業者は部屋の中にある家財を荷物リストにして見積もりを出す
引越し業者の訪問見積もりの最大の目的は、ユーザーの家の中のほとんどを見て荷物となる家財を確認し、引越し荷物の総量に合ったトラックの大きさを割り出すことです。
この引越し業者の訪問見積もりサービスがあることで、ユーザーは荷造りをする前に自分の引越し料金を知ることができるのです。
逆に言えば、荷造りをした後ならば、家具家電の点数とそれぞれの寸法、それにダンボールの数がわかりさえすれば、引越し業者がユーザー宅を訪問せずとも引越しの見積もりが出せるということです。
引越し業者に嘘をついてはいけない
引越しの見積もりはユーザーの申告に基づいて算出されています。
ユーザーの申告に嘘があった場合、引越しは見積もりどおりにはいかなくなります。
例えば、新居に運ぶ予定の荷物に申告漏れがあった場合、引越し当日、引越し業者が用意したトラックに荷物が乗り切らないことがあります。
荷物の申告漏れはある程度仕方のないことなのですが、故意に申告しなかった場合、あるいは申告漏れの荷物の量があまりにも多い場合、引越し当日に追加料金が派生してしまいます。
引越し業者は引越しの当日に追加料金や荷物の積み残しが出ないように見積もりを出しているのですから、荷物の申告漏れがあると見積もり自体が無駄になってしまいます。
引越し当日の追加料金の発生や荷物を積み残しがでてしまうのは、ユーザーにとってもマイナスでしかありません。
そんなつもりはないのに嘘をついたことになることも
例えば、ユーザーが机を新居に持っていくか処分するか迷っているが、処分してもらう見積もりを出してもらったとします。
見積もりに来た営業マンには「持っていくか迷っている」というニュアンスは伝わっていますが、引越し当日の作業員はなにも知りません。
引越し当日になって「やっぱり机も運ぶ」と言い出したら、引越しの作業員はユーザーに対して「嘘をつく性質の悪い客だ」という印象を持ってしまいます。
そこに悪意がなくても引越し作業員には関係ありません。
作業員にしてみれば、見積もりにない作業が一つ増えるという面倒臭さだけが込み上げます。
結果、引越し当日、なんとなく険悪なムードの中で作業が進むことになります。
引越し業者を決めてないのにダンボールをもらってはいけない
これは引越し業者の営業マンにも問題があるといえますが、以下のような例がかなりの確立で起こっています。
見積もりが終わってユーザーが引越し業者が出した見積もりに納得してくれたので、引越し業者の営業マンが荷造り用にダンボールを置いて帰りました。
引越し業者が帰った後、引越し業者の代表の電話に「他の引越し業者に決めたのでダンボールを取りに来てくれ」とユーザーから引越し業者に電話ががありました。
「くれると言うのでもらっただけで、返せというなら取りに来い」と怒ってまくし立てるユーザー。
引越し業者の営業マンの説明不足であったかもしれませんし、ユーザーの勘違いであったかもしれません。
その引越し業者に決めたとユーザーが言ったのであれば、ユーザーが嘘をついたことになりますし、その引越し業者に決めたわけではないのに引越し業者が「荷造りに使ってください」と言ったのあれば、引越し業者の説明不足です。
ダンボールなどの梱包資材は、引越しを請け負うことによるサービスの一部
引越しの訪問見積もりの時にお米や洗剤をもらうのはかまいませんが、ダンボールをもらうのは、その引越し業者に決めた時だけだと思ってください。
まだどの引越し業者にするか迷っているなら、どの引越し業者からもダンボールをもらってはいけません。
ダンボールなどの荷造りに必要な資材は引越しを請け負うときにサービス、もしくは安価でお渡ししているものですから、その引越し業者で引越しをしないのにダンボールなどをもらうことはできません。
引越しを依頼しない引越し業者からもらったダンボールは、有料で買い取るか返却が必要になります。
引越し業者が訪問見積もりの時に置いていったダンボールなどの梱包資材を一部でも使ってしまうと返却できないので、キャンセルする時にダンボールなどの梱包資材代を請求されます。
引越し業者が置いていった見積書を見てください。
見積書にはダンボールやガムテープ、布団袋などの梱包資材の料金とハンガーボックスのレンタル料などが書かれています。
この梱包資材の代金はいったん計上した上で引越しサービスを請け負うのであれば無料でサービスしますとなっています。
引越しサービスを請け負わないのであれば、見積書に計上された梱包資材の料金を支払わなければならなくなります。
もしくは梱包資材が未使用であれば、提供した引越し業者に返却しなければなりません。
訪問見積もりの際、ダンボールをもらうときには注意が必要だということです。
引越しの見積もり後に家財を増やしてはいけない
引越しの見積もりは引越し予定日の1ヵ月前から、遅くとも2週間前には取りたいと引越しの見積もりを取るタイミング・時期でお知らせしています。
実際、見積もりを取ってから引越し当日までの間、荷造りや引越しの手続きなどやることは目白押しで忙しくなるはずです。
そんな中、見積もりを取ってから引越しまでの間に荷物を増やしてしまうユーザーも中にはいます。
見積もりの時にはなかった椅子、見積もりのときにはなかった机など、引越しの見積もりのあとに家具、家電を増やしてしまうユーザーです。
引越しの見積もりは、そのときの荷物、そのときの条件に対して出されたもの
引越しの見積もりのあとに物を増やすのは厳禁です。
荷物が増えるということは見積もりの条件が変わるということです。
荷物が増えれば引越し業者が予定しているトラックに引越し荷物が積みきれず、積み残しが出てしまう可能性があります。
新しく物を増やすなら初めから新居に送るか、新居に引越してからにしましょう。
まとめ
基本的に複数の引越し業者を同じ時間帯に見積もりに呼んでバッティングしてはいけません。
複数の引越し業者を同時に見積もりに呼ぶ場合は、見積もりを依頼する時に他社と同席であることを引越し業者に伝えましょう。
引越し業者は部屋の中の家財をリストにして見積もりを出しますから、訪問見積もりに来た引越し業者を部屋に入れないと見積もりはできません。
引越し業者に嘘をつかないようにしましょう。
ダンボールなどの梱包資材は、引越しを請け負うことによるサービスの一部ですから、引越し業者を決めてないのにダンボールをもらわないようにしましょう。
- 引越しの見積もりは、そのときの荷物、そのときの条件に対して出されたものですから、引越しの見積もり後に物を増やさないようにしましょう。