引越しというサービスには定価がありません。
ですから、引越し案件ごとに引越し料金が違います。
引越し案件ごとに引越し料金が違うのは、同じ引越しが存在しないからです。
引越し案件ごとに引越しの移動距離も違えば、運ぶ荷物も違います。
また、同じ引越し案件であっても見積もりを出す引越し業者によって引越し料金は違います。
引越し業者を利用して引越しするなら引越し料金は一方的に引越し業者が決める
引越しを控えたユーザーは、引越し業者から見積もりを出してもらうことで初めて自分の引越しにかかる費用、引越し料金を知ることができます。
見積もりを依頼した引越し業者が訪問見積もりではじき出した引越しの見積もり金額が、自分が予想していた引越し費用を大きく上回っていたとしても引越し業者に大きな値引きをさせることはできません。
引越し料金は引越し業者が一方的に決めるもので、ユーザーには引越し料金を決める権利はないのです。
100,000円で引っ越ししてほしいとユーザーが訴えたとしても、その料金で引越しを請け負うかどうかも引越し業者が決めます。
引越しするのは自分なのに引越し料金を決めることはできない
引越し業者を使わず、自力で引越しするのなら引越しにかかる費用はユーザーで計算できますが、引越し業者を使うのであれば、引越し料金は引越し業者が決めます。
ユーザーがエアコンの脱着を希望した場合、その費用も引越し業者が決めます。
荷造り付きのサービスを希望した場合も荷造りの費用は引越し業者が決めます。
引越しの場においてユーザーは自分の引越しにかかる費用を引越し業者に尋ねることはできても、ユーザー自身が引越し料金を決めることはできないのです。
引越しをするユーザーが唯一持っている権利は、引越し業者を選ぶこと
自分の引越しなのにその引越しにかかる費用をユーザー自身が決めることはできません。
ですが、ユーザーは引越し業者の提示した見積もり金額で引越しをするかしないかを決めることはできます。
今月末に現在の住まいを退去することが決まっていて自力で引っ越しすることが物理的にあるいは時間的に無理ならば、引越し業者を利用する必要があります。
引越しするユーザーの選択肢として複数の引越し業者から見積もりを出してもらう
一社の引越し業者から見積もりを取っただけでは、その引越し業者が一方的に決めた引越し料金で引っ越しをすることになります。
そして、その引越し料金は見積もり以降、安くなることはありません。
引越し業者を利用しなければ引っ越しできないのであれば、ユーザーには他の引越業者を利用するという選択肢しかありません。
引越し業者が一方的に決めた引越し料金で引越したくなければ、他の引越し業者からも見積もりを出してもらいユーザーの選択肢を確立させる必要があるのです。
引越し料金は複数の引越し業者から見積もりを取って比べてみないと適正な価格かわからない
見積もりを出してくれた1社目の引越し業者の引越し料金やサービスの内容が適正なのか判断基準が何もないとユーザーも判断がつきにくいことでしょう。
それでなくても引越し業者は、今、決めてくれたらこの引越し料金でいいですよという即決価格を提示してユーザーに訪問見積もりの場で判断させようとします。
しかし、上でも述べたように引越し料金は引越し業者が一方的に決めた価格であり、その引越し料金が高いの安いのか1社の引越し業者から見積もりを取っただけではユーザーには判断基準が何もない状態です。
2社以上の引越し業者から見積もりを取って引越し料金、サービスの内容を比較しましょう。
はじめから2社の引越し業者に見積もりを依頼しておく理由
2社目の引越し業者から見積もりを取ってみて初めて1社目の引越業者の見積もりが高いか安いかの判断がつくのです。
引越しの見積もりでは1社目の引越し業者の見積もりで納得して契約してしまうユーザーが非常に多いのですが、他社の見積もりが出ていない状態で引越し業者を決めてしまうのは引越し業者の言い値で引っ越ししているのと同じことなのです。
1社目の引越し業者の見積もりが予想していた通りの引越し料金であったとしても、2社目の訪問見積もりを予約している状態であれば、その場で決めてしまわず他社の見積もりも見てみようと思うはずです。
はじめから2社以上の引越し業者に見積もりを依頼して相見積もりであることを引越し業者に伝えておきましょう。