引越し業者に電話して電話口で名前、住所、新住所、建物の状況、荷物の量などを伝え、引越し料金の見積もり金額を電話で聞く方法です。
見積もりを取りたい引越し業者の数だけ電話で希望する引越しの内容を伝えなければいけません。
引越し業者に電話する前に予め用意しておきたい項目や情報についてです。
引越し業者に伝えなければならない項目
電話口で引越し業者に伝えなければならない項目の詳細は、以下のとおりです。
- 氏名
- 電話番号
- 現在の住所
- 現在の住所の間取り
- 現在の住まいに面する道路の状況
- 引越し先の新しい住所
- 引越し先に面する道路の状況
- 引っ越し希望日
- 希望する引っ越しのスタート時間
- 持っていく荷物のリスト
- 小物を詰めた、詰める予定のダンボールの数
- 持っていく家具、家電
- 持っていく家具、家電、それぞれのおよその寸法
電話で見積もりを取る場合、流れなどは無く、電話口で見積もり金額を聞くことができます。
引越しの電話見積もりをしてもらうにはかなりの条件がある
以下の条件に該当する引っ越しは、電話見積もりが最速で回答がもらえます。
- 1トントラックに乗るくらい荷物が少ないこと
- 家具、家電の点数が少ないこと
- すでに荷造りができていて小物の家財を詰めたダンボールの数が分かっていること
- 荷造りをして小物の家財をまとめるのにダンボール10枚程度に収まること
上記の条件に該当していても引越し業者によっては、電話での見積もりをしてくれないことがあります。
実際に引越しの荷物となる家財を見て見積もりを出す無料のサービス、訪問見積もりをするまでは引越しの見積もりを提示しない引越し業者もあります。
電話で見積もりを取るメリット
訪問見積もりの予定を立てる必要が無い
引越しの電話見積もりは、訪問見積もりをしてもらうときのように、特に予定などを立てる必要が無く、思い立った時に引越し業者に電話するだけで見積もりが取れます。
引越しの電話見積もりでは引越し業者もまた、その場で回答できるので時間の節約になっています。
引っ越し当日まで部屋を誰にも見られない
とくに女性の一人暮らしなど、自分の部屋に知らない誰かが来ることに抵抗がある場合などに引越しの電話見積もりは有効です。
引越しの電話見積もりでは訪問見積もりのように知らない人と2人きりの空間にいる気まずさがありません。
実際に部屋にいなくても見積もりが取れる
すでに本人は新居で暮らしているという場合や離婚や別居のための引越しで、既に引越し元となる旧居に住んでいない場合でも、引越し荷物の内容と引越し先の情報が全てわかっていれば、引越しの見積もりを取ることはできます。
よくあるのが学生さんが実家に帰ってくるという引越しで、親御さんが見積もりの電話をかけてくるというパターンです。
実際、色んな事情で訪問見積もりが困難な場合もあるでしょうから、電話だけでも見積もりに応じてくれる引越し業者を探しましょう。
電話で見積もりを取るデメリット
長電話を繰り返さなければならない
実際、引越しの電話見積もりには時間が掛かります。
引越し業者1社に付き、20分程度の時間が掛かります。
フリーダイヤルを用意している引越し業者がほとんどですから、電話料金を気にする必要はありませんが、3社の引越し業者から見積もりを取ろうと思ったら1時間程度はかかります。
引越しの見積もりを取るために行なう行為として1時間を超える長電話は、かなり苦痛を感じるでしょう。
荷造りのためのダンボールは自分で用意しなければならない
引越し業者に訪問見積もりをお願いすると、見積もりに来たときに引越し準備の荷造り用ダンボールを無料でもらえます。
それに比べて電話見積もりでは、引越し業者が引越し当日までお宅に来ることはありませんから、荷造りのためのダンボールは自分で用意しなければなりません。
引越し料金が高くなる
荷物の内容を電話で伝えるだけなので、引越し業者側の経験と知識からトラックの大きさを判断しています。
ただ、引越し当日、全ての荷物を積み込まなければならないので、引越し業者は申告された荷物の量に対応するトラックをどうしても大き目のものが用意しています。
引越しの料金はトラックの大きさで変わるので、ひとまわり大きなトラックなら、ひとまわり分高い引越し料金の見積もりが出ます。
よくあるのが、電話見積もりで1トントラックの料金で料金を出して、引越し当日1トントラックで伺ったら、軽トラックでも充分な荷物の量だったので、割高な引越し料金になってしまった引越しです。
見積もりのときに引越し業者が引越し荷物となる家財を実際に見ることができていれば、その引越しに適切なトラックを選択することができていたのです。
引越し当日、引越し荷物の
積み残しが出ないよう配慮することは、引越し業者からすれば当たり前のことで、引越し後のクレームになり得る要素として一番先に排除したい事柄です。
電話見積もりでは引越し業者の中に担当者がいない
訪問見積もりを依頼すると、引越し業者の営業マンがやってくるのですが、この営業マンがその引っ越しの担当者です。
電話見積もりの場合、その引っ越しの担当者と呼べる人がいないことが多くなります。
引越しの電話見積もりでは、その時電話を取ったスタッフが対応します。
電話で対応するスタッフは一人ではありませんから、電話をかける度に対応するスタッフが変わります。
ですから、同じ引越し業者に電話をかけているのだけれども誰とどのように話したのかがわからなくなってしまうのです。
引越し業者の中に担当者のいない引越しは引越し当日までの確認などがとても面倒になります。
引越し当日までいろいろと不安になる
引越しの見積もりを電話で取った場合、ユーザーの手元には何も残りません。
引越しの電話見積もりでユーザーの手元にあるのはユーザー自身が書いたメモくらいです。
これが訪問見積もりなら引越し業者が作成した見積書が契約書としてユーザーの手元に残ります。
引越し業者の中でちゃんと自分の引越しの予約が取れているか、引越し作業開始時間は、トラックの到着時間はいつだったかなど、うろ覚えの要素が一つでもあると引越し当日までとても不安になります。
引越し業者は引越し日の前々日に確認の電話をしてくるのですが、その電話を貰うまで不安になるユーザーが多いようです。
こういう考え方もあるようです→訪問してもらって引越しの見積もりを取るメリットとデメリット