引越しの相談 Q.引越し業者に「ピストンします」と言われましたが、ピストンとはどのようなものですか?

0-65引越し業者に見積もりに来てもらったら、「荷物の量は4tトラック一台分ですが、引越し当日は2tトラックでピストンします」と言われました。

引越し先が車で5分程度の近場なので荷物を2回に分けて運ぶとのことで、「4tトラック1回で運ぶよりも多少時間がかかりますがお安くなりますよ」と言われました。

そもそもピストンとは何なのか、また、どのようなメリット、デメリットがありますか?

A.引越しにおけるピストンとは旧居と新居を往復して荷物を運ぶ輸送方法の事です

引越しにおけるピストン輸送とは、引越しする荷物の総量よりも積載量の小さいトラックを使って、旧居と新居を往復し、すべての荷物を運ぶ輸送方法です。

旧居と新居が近いこと、引越しにかかる時間に制限がないことなどの条件はありますが、荷物の総量よりも積載量の小さいトラックを使ってピストン輸送すると、大きめのトラック1台、もしくは中型のトラック2台を使って引っ越しの荷物を一度に運ぶよりも引越し料金が安くなります。

引越しの料金はその引越しに必要となるトラックの大きさ、作業員の人数、作業に要する時間など、様々な要素から計算されます。

中でも特に重要なのが引越しに必要となる作業員の人数です。

例えば同じ4tトラック分の引っ越しをするにしても3人の作業員で引越しするのと、6人の作業員で引越しするのでは、当たり前ですが前者のほうが安くなります。

通常、引越しをピストンせずに1度で終わらせようとすれば、2台の中型トラック、もしくは大きめのトラック1台を使用し、4~6人程度の作業員が必要になります。

引越しにおけるピストン輸送は、旧居と新居を往復するわけですから、同じ作業員が同じ場所で2度作業することになります。

つまり作業員の延べ人数で言うと、同じ大きさのトラックを2台用いた引越しと変わらない事になるのですが、実際に引越しに携わった作業員は3名。

ピストン輸送は引越しに使用するトラックの大きさ、台数、作業に当たる作業員の人数を最小限に抑えることができる輸送方法です。

引越しにおけるピストン輸送の条件

  • 旧居と新居が近いこと

引越し業者の判断にもよりますが、5kmくらいの距離までがピストン輸送できる範疇といえます。

移動時間が長い引越しでは、必要以上に時間がかかってしまい、ピストンすることで逆に効率が悪くなってしまいます。

  • 作業時間に制限がないこと

実際にピストンでの引越しは、一気に引っ越しした場合の1.5倍程度時間がかかります。

また、旧居でも新居でも2回以上の作業が必要になります。

例えば新築マンションの一斉入居や管理会社からの許可などで、エレーベーターの使用時間が決まっているような引っ越しの場合、新居で2回以上の作業をすることは現実的ではありません。

他にも引越しの終了時間に制限があるユーザーの引越しにピストン輸送は不向きです。

引越しにおけるピストン輸送のメリット

  • 引越し料金が安くなる

同じ荷物量の引っ越しなら1回で運びきれるトラックを使うよりピストン輸送の方が安い見積もりになります。

引越しに使用するトラックの大きさ、台数、作業員の人数を最小に抑えることができるからです。

引越しにおけるピストン輸送のデメリット

  • 立ち会いが二人以上必要、もしくは立会人の移動が必要

ピストン輸送では、旧居と新居でそれぞれ複数回の荷物の搬入搬出作業を行うことになりますので、それぞれの作業に立会いが必要になります。

ユーザーの移動手段に不安があるなら、旧居と新居にそれぞれ一人ずつ立会人を置く必要があります。

引越しに立ち会うユーザーが一人しかいない場合、トラックの移動に合わせて、ユーザーも移動しなければなりません。

  • 時間がかかる

ピストン輸送は1回で運び切る輸送方法に比べると、時間がかかります。

時間が掛かるとは言っても、単純に倍になるのではなく、往復の移動時間分長くなるイメージです。